第二回キャスティング会議「蒲田行進曲」
第二回目のキャスティング会議は「蒲田行進曲」。
1982年深作欣二監督の作品です。
映画スターの銀ちゃん(風間杜夫)と大部屋俳優のヤス(平田光男)、女優の小夏(松坂慶子)が織りなす三人の人間関係を中心にストーリーは進んでいきます。
銀ちゃんは映画スターだけあって、その色気とカリスマ性で男のヤスをも虜にしてしまうような魅力のある男です。
一方のヤスは真面目で優しい性格ではあるものの、役者としては全く芽を出す気配はありません。
そんな二人の間で右往左往するのが落ち目女優の小夏です。
三人が三人ともクセがあり、まともな人間は一人もいません。
なんというか、銀ちゃんは才能はあるけど社会性ゼロのクズ男。
ヤスは性格は悪くないけど、歪んだコンプレックスに支配される男。
小夏は容姿端麗ではあるけれど頭脳はあまりよろしくない(?)、ダメンズ女子。
ただそんな不器用な三人が、懸命に生きる姿は本当にかっこいいんですよね。
さぁ、それでは本題です。
主役の銀ちゃんからいきましょう。
私の中でパッと思いついたのは小栗旬さんです。
色気があり、男からもモテるような雰囲気ありますよね?
ただちょっとお顔立ちがサラッとしすぎているというか、風間杜夫さんの濃い感じからは遠いので、山田孝之さんもいいかもしれません。
昭和の銀幕スターに近いのは山田さんです。
次にヤスですが、子分感のある俳優さんがいいですね。
永遠の若手というか、永遠の後輩みたいなオーラの人…
そしてあまり男前すぎない人、割とどこにでもいるような平凡な顔立ち…
高橋一生さん? いやちょっと男前すぎですね。
阿部サダヲさん? は年齢的にいきすぎますね。
あ! 堺雅人さんはどうですか? いや年齢が合わない。
神木隆之介さんは可愛らしすぎるし。
浜野謙太さんは個性的すぎですねー。
ヤス、なかなか難しいです!
浅利陽介さんはどうでしょう?
この映画のいちばんの見せ場でもある「階段落ち」も浅利さんなら見応えのあるシーンにしてくれそうです。
最後に小夏です。
小夏はもう私の中でこの人の他にいないという女優さんが決まっています。
綾瀬はるかさんです。
ちょうどこの映画を演じていた時代の若い頃の松坂慶子さんて、綾瀬はるかさんとちょっと顔が似てるんですよ。
色白でセクシーなんだけれど、どこか少女のような幼い表情もたまに見えて…
お茶目で少し危うげで、誰もが認める美人さん。
綾瀬さんが適役です。
というわけで、今回の蒲田行進曲リメイク版は
●銀ちゃん…山田孝之
●ヤス…浅利陽介
●小夏…綾瀬はるか
に決定しました!
※山田さんと綾瀬さんのコンビはドラマ版の「世界の中心で愛を叫ぶ」になってしまいましたが、お二人とも演技力抜群なのできっと違和感なく演じてくださると思います。
お付き合いありがとうございました。