キャスティング会議

名作映画やドラマをもしも今リメイクするなら? をテーマに勝手にひとりキャスティング会議を繰り広げるブログです。

第一回キャスティング会議「男はつらいよ」

2019年が始まり、10日が経ちましたね。

だから何だと言うことないですが、常々私の頭の中で繰り広げていた「ひとり会議」の模様を皆さまと共有したくブログを始めてみることにしました。

 

「名作映画やドラマ、リメイクするなら誰?」をテーマにあーでもないこーでもないと、正解のない難問に挑むという(大げさ)内容です。

「自分だったらこの俳優さんがいい!」などご意見をいただけるとても嬉しいので、お付き合いいただけると幸いです。

 

さて、第一回のタイトルは「男はつらいよ」シリーズにしたいと思います。

2019年の12月27に新作が公開することでもいま大変話題の、言わずと知れた邦画の名作中の名作です。

 

まず最初に主なキャスティングから振り返ってみましょう(敬称略)。

●寅さん…渥美清

●さくら…賠償千恵子

●博(ひろし)…前田吟

●おいちゃん…下條正巳

●おばちゃん…三崎千恵子

●タコ社長…太宰久雄

●御前様…笠智衆

●源公…佐藤蛾次郎

リリー…浅丘ルリ子

 

それでは主役の寅さんからいきたいと思います。

寅さんは兎にも角にも破天荒でありながら明るく陽気な愛されキャラ。

口は悪いけれど憎めない、そして抜群に頭の回転が良くてチラリと知性さえも感じさせるユーモアを持ち合わせる男です。

容姿は決して良くはない三枚目ですが、独特の存在感で美女たちを惹きつける魅力も満載です。

これは色々考えた挙句、私の中ではムロツヨシさんしか浮かんでこなかったです。

正直言うとバシッと「これだ!」って感じではないのですが、背格好とユーモアセンス、年齢など様々な条件に割と当てはまるのがムロツヨシさんしか考えられないんですよね。

香川照之さんもいいかな? と思ったんですが、ちょっと硬い感じがします。

ちなみにちょっとインターネットで検索してみたら、大泉洋さんや中村獅童さんなんて声もありました。

 

続いてはさくら。

可憐で忍耐強い、寅さんの妹。

一見大人しい雰囲気で寅さんとは正反対な彼女ですが、芯は強く凛とした女性ですね。

これはハッキリ言って、清純派で綺麗な女優さんだったら誰でもハマりそうな気がします。

たださくらは下町出身の娘なので、田舎っぽい純朴なタイプは合わないかなと思います。

ということで波瑠さんはいかがでしょうか?

しっかりと自分を持っていて思慮深い感じが合っている気がします。

 

お次は博。

さくらの夫で、とらや(くるまや)の裏の工場に務める真面目な男という設定です。

堅実な彼ですが、フーテンを続ける自由な寅さんをどこかリスペクトしている風なところも感じました。

波瑠さんの夫役なので、あまりにも今時の二枚目俳優だと美男美女すぎて「男はつらいよ」の世界観を壊してしまうと思うので、少し泥臭い人がいいですね。

それこそ、大泉洋さんはどうですかね?

ちょっと軽すぎる雰囲気でしょうか?

柳楽優弥さんもいいですね。

演技力があるので、うまく「博感」「義弟感」を出してくれそうじゃないですか?

岡田将生さんもナヨッとしていてちょっとコミカルで不器用な感じがハマりそうですが、やっぱりビジュアルがイマドキ過ぎちゃう感が否めません。

 

それではおいちゃんに移ります。

下町の団子屋の店主。寅さんとはしょっちゅう喧嘩をしてやりあうけれど、寅さんの将来を心配する優しい一面があります。

(初代と二代目のおいちゃんはいい加減で軽薄な雰囲気でした)

これはどの時代のおいちゃん像を採用するかにもよりが…

角野卓造さんですかね。

「幸楽」の店主とちょっとかぶりますが、個人経営の飲食店店主がバッチリ似合いそうだし下條正巳さんに通じる優しいおいちゃん像に近い気がします。

 

 

おばちゃんはどうしましょうか?

サバサバした下町気質なおばちゃん。器の大きさを感じる団子屋の女将さんです。

やはりここは「チャキチャキ」という言葉がしっくりくるベテラン女優さんがいいんですよね。

キムラ緑子さんとかどうでしょう? 

存在感はあるものの、主役を邪魔しない感じがバランスいいと思います。

 

忘れてはならないのがタコ社長。

博の勤める工場の社長で、彼もまたしょっちゅう寅さんとぶつかって喧嘩ばかりしていましたが「寅さん大好き!」な感じもひしひしと伝わってきました。

私としてはビートたけしさんを推したいです。

やはりあの独特の存在感、圧倒的な下町感は類を見ないですし、ムロさんとたけしさん、柳楽さん(もしくは岡田さん、大泉さん)の掛け合いとかめちゃくちゃ面白そうじゃないですか?

アドリブ満載でその場のノリで演じていただいたら、すごい見応えありそうです。

 

そして御前様と源公。

出番はそれほど多くはないものの、寅さんを語る上ではなくてはならない名脇役です。

御前様は全てを達観した味のある俳優さんがいいですね。

うーん。小林薫さんとか上品で良くないですか?

源公はとにかく外見も内面もコミカルな感じの俳優さん。

…芸人さんですが、キングオブコメディ今野浩喜さんが味のあるお顔立ちでしっくりきました。

 

長くなりましたが、最後のキャスティングになります。

寅さんの永遠のマドンナ、リリーです。

リリーは全国の場末のキャバレー周りをしている歌手なんですね。

どう見ても素人には見えないプロっぽいというかお水っぽい容姿ですが、実は繊細で純粋な女性という役どころでしょうか?

生活的には少し寅さんと似ている境遇なのかもしれません。

これはもう、私の中でこの人以外いないすぐにパッと浮かんだ女優さんがいます。

小池栄子さんです。

容姿も抜群にいいですが、場末感とか繊細な内面とか醸し出すものがピッタリきます。

 

結果

寅さん…ムロツヨシ

さくら…波瑠

博…柳楽優弥(大泉洋岡田将生)

おいちゃん…角野卓造

おばちゃん…キムラ緑子

御前様…小林薫

源公…今野浩喜

リリー…小池栄子

 

 

以上、私の「男はつらいよ」キャスティング会議でした。

長らくお付き合いいただき、ありがとうございました!